FACTORY900 『20年間続けている事~青山さん編~後編』

おはようございます。こーまりです。

三連休最終日の今日は、
OSAKA BASE一周年イベントの最終日です!!

東京に続き、大阪のイベントも大変盛り上がったようで…
ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございます。

まだOSAKA BASEにお越しでない方も、この機会に是非お立ち寄りくださいませ。

私と松本さんは、TOKYO BASEで静かに見守っております…
(どうか何事も起きませんように…w)

さて、昨日に引き続き、
青山さんの“20年間続けている事”のインタビュー後編です(・∀・)


なぜ“美しい”を突き詰めるようになったのですか?

デザインを始めて、最初の5年くらいは自分が何を求めているのか、実際のところわからなくて。
ただ、自分の中で大事なワードがいくつもあって…
新しいとか、美しいとか、メガネとか、かっこいいとか、心が動くってなんだろう?
感動するってどういうことだろう?とか。
一個一個のワードを切り離して、別々のものとして掘っていたんだけど、
最初はバラバラになっていたそれぞれのワードが、考えているうちに体系的に繋がってくる瞬間があって。
それぞれが同質の言葉だと思って追っかけていた言葉が、実は結びつきがあるというか。
そういう風にして、僕の中のデザインマインドが形成されていったのだけれど、
その時に、結局のところ“美しい”が最上級の言葉なんだなという事に気づいたんだよね。

それは…青山さんが大切にしているいくつものワードが、
その“美しい”という一つのワードに繋がっていたということですね?

そう。デザインを始めて、言葉にできるようになったのは5年目くらい。
感覚的にはわかっていたのかもしれないけれど、それを言語化して体系化できて
その理由が自分の中で腑に落ちるようになったのはそれくらいかなあ。

20年間続けてきて、良かったなと思う瞬間はどんなときですか?

そうねえ…。自分がちょっとでも“美しい”に近づけたのかもしれないと思えた瞬間?
自分が追いかけている疑問に対する答えのヒントをもらえた時かなあ。
例えば、自分が作るモノで人の心が動いているって感じた瞬間だったり、
その人に、こういう風に自分は影響をされましたって言ってもらえた時だったり。

人の心が動いていることを実感できた時。ということですね。

そうだね。そういう時に自分はやってきてよかったなって思うし、
同時に、まだ遠すぎるなとも思う。
美しいモノを作る、美しいメガネを作るっていうのが、あまりにも遠すぎるっていうか。
モノづくりの理想系というか究極の美しさというものを、
途方もなく遠く感じる瞬間でもあるかな。
実感として、心が動かせたまでは良いけど、じゃあ今度はそれをどういう向きにどうやって動かすのかとか、
どのくらいの量を動かせるんだとかっていうのを、もっと深く考える。
究極、メガネを見て人は泣けるかってところまで。
小説読んで人は泣けるし、映画を観て人は泣けるし、音楽を聞いて人は泣ける。
自分の過去の経験とか、何か…スイッチが押されるっていうか。
それがじゃあモノでってなった時に、それが途方もなく難しい。
だから、それは一種のファンタジーのような世界だけれども。

うーん…。人の感情が動く時って、そのモノだけじゃなくって、
例えば音楽だったら、なんかその人の思い出が背景にあったりすると思うんです。
そういうのも全く排除して、モノ単体でその人の感情を動かすってことですか?

ううん。恐らくそれは排除もできず、多分そういうことも必要になってくる。
そう考えると、これまで20年やってきているけど、もっと長い歴史が必要な気もするし。
メガネっていうより、FACTORY900が、ひとつの文化になってこないと無理なような気もするし。
僕が考える、本当に究極系の美しいものづくりっていうのは、
そんな簡単なことじゃないなっていう実感はすごくある。
だからこそ、やめられない。挑戦し続ける価値がある。
人の心を動かす事ができたと実感できる瞬間は、僕にとって喜ばしい事であると同時に、
もっと先が、見える瞬間でもあるかな。多分、沼だと思う。
最初って、すごく掘るのが柔らかくて、掘り進めるのって簡単っていうか。
でも、掘れば掘るほど土が固くなっていく感じ。
その過程で、どんな道具を使うのかっていう…スコップなのか、ドリルなのか。
でもそれが多分、自分の感性や知識、経験みたいなもので。
だからそれをもっと増やしていかない事には、掘り進められないって感じているね。
だから、いろんな人の話から学びたいし、それが自分にとっての肥やしになると信じている。

20年間、全力でこの仕事を続けてきて、今になって想像するのは難しいかもしれませんが…。
もし、この仕事をしていなかったら、なにをされていると思いますか?

ふふふ笑。うーん…。
すごく難しいね。ほんとに、想像ができなくて。
この仕事以外に想像ができないっていうぐらい、自分にとっての天職だなって思う。
多分、出会えてなかったとしたら、いまだにきっと、くすぶりづつけていただろうなって思うし、
ほんとに、何も考えずに日々を追われるだけになっていただろうな。
自分の作ったモノでちょっとでも心が動いている人を見ると、
嬉しくなるっていうのはやっぱり、この仕事が天職だからなんだと思う。

青山さんの体感として、20年前と今で、ご自身の作るモノが“美しい”に近づいていると思いますか?

これは、信じていくだけです。
多分、一生をかけても、僕の夢である“美しいメガネ”には絶対到達できないなって。
届かないものを追いかけてるっていう意識はすごくある。
だから、ちょっとでも近づきたいと思って、もがいてるし、努力をしてる。
実際に近づけているかどうかは正直わからないけど、
自分のなかでは近づけていると、信じている。
こればっかりは本当にわからないけれど、間違いなく、
自分がやりたい事、やろうとしている事で確実に前には進めている。
それが“美しい”に近づいていると自分が信じない事にはちょっとやってられないというか。

そうですよね…。“美しい“に正解なんてないですもんね。
ただ、自分たちが“美しい”に向かっているって、
まず信じていかないと近付けはしないですもんね。
最後に、これから20年間続けていきたいことを、教えてください。

もう、本当に“美しい”を追い求める事を続けていきたい。
これは20年と言わず死ぬまでやっていきたいなとも思う。
たまに気が狂いそうになるけどね。それでも、やっぱり追い求めていきたいなと。
これはもう『道』だと思う。ここまできたからには、信じて進むしかないっていう。
今までもずっと、考えて考え抜いて、覚悟を持って一歩づつ歩いてここまできたから、
それをこれからも続けていきたいと思うね。


「美しいメガネ」を追い求め続ける青山さん。たくさんの人に支持され、それでも
現状に満足することなく、更に深いところを目指すその姿勢が
『メガネ』という枠では括れないくらい、多くの人に影響を与えてきたのだと感じました。

一生をかけて“何か”を追い続けるって言いきれる人って、すごいです。
私の語彙力が足りず、稚拙な表現になってしまうのが悔しいところですが
このブログを読んでくださった方が、FACTORY900 のメガネを手に取った時に
「どんな想いで」作られてきているのかを、少しだけでも感じていただけたら嬉しいです。


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