theo by Factory900
こんにちは。本日は、今年遂に実現したtheoとのコラボモデルについて書きたいと思います。制作途中の貴重なスケッチと共にご覧ください!
theo by Factory900 L⇒Samurai R⇒Kamikaze
デザインはtheoデザイナーのパトリックフートさんと、Factory900デザイナーの青山さんが両モデル共一緒にデザインし、製造は全て青山眼鏡にて行われました。
青山さんによると、このコラボの話は5年前に交わされたとのこと。それが今年やっとカタチになり、全世界に発表することができたのです。
僕がここに入る前、初めて会社に見学しに来た時に青山さんが「まだどうなるかわからないけど、面白い企画が2つある。」と僕に話してくれました。
当然内容は秘密でしたが、そのうちの1つが今回のこのtheoとのコラボだったのです。(もう1つはお蔵入りに…)
入社してから現場で見たことないサンプル段階のフレームをたくさん見かけ、そこで初めて教えてもらいました。その時のサンプルは、発表したモデルとは全くの別物です。「うまくないんだよな~…」それを手に難しい表情の青山さんをよく覚えています。コラボレーションという言葉はよく聞きますが、実はすごく大変なことなんだということも感じました。
フートさんからスケッチ画が送られてきて、それを青山さんが修正し送り返し、、、数えきれないほどのSkypeやメールでのやりとり。。
2012/02/02 青山さんがフートさんのイメージを元に描いたスケッチ。ほぼスタイルは見えていますが、この段階ではブリッジが前に出ていました。
大体の方向性が決まった時(二股のテンプルなど)、青山さんが手作りのサンプルをフートさんに送りました。ここからまたかなりの日数を費やしたのを記憶しています。
バネ丁番にするのかしないのか、玉型違いを(複数型)つくるのか、立体感、面取り量、傾斜、細かなラインなどなど、、、
青山さんの近くで見ていただけですが、覚えているだけでもこれだけのやりとりをサンプルを送る度にしていました。ほんっっっとに青山さん、頭抱えてましたね笑。
しかし、これが「当たり前」ということを教えてくれました。
Factory900にとってはもの凄く大きなプロジェクト、そしてもの凄く大きなチャンスであり、「今年こそは是が非でも実現させる」と会社一丸となり取り組んだことは言うまでもないのですが、theo側にとっても、名も知られていない日本の小さなブランドとコラボレーションするということは、ある意味“冒険”だということ。
可能な限り理想に近づけたいと思うことは、「当たり前」だったのです。
Samurai 全8色
そのかいあり、しばらくしてtheoから正式な注文書が届いた時はめちゃくちゃ喜びました!
theo側から2型×8色展開にしたい、と聞いた時は少し驚きましたが、使用したい生地の色見本が送られてきた時には「さすが!」の一言でした。theoらしさ全開のポップなカラーリングです!
Kamikaze 全8色
Silmo前には注文数をtheoに完全納品というかたちでしたので、生産面ではかなり苦労をしました。。。今年一年を振り返ってみても、その頃が忙しさ、会社のピリピリ感がピークだったと思います…苦笑。。
こう書いていくと、どうしても「苦労話」が多くなってしまいましたが、良い経験ができたことにも間違いはありません。今年は更にフランスのSilmo展にて、シルモドールも受賞できました。まだまだ小さな会社の小さなブランドですが、“世界”に向けての大きな一歩だと信じています。
今後のFACTORY900にご期待下さいませ!
《THE FUTURES EYEWEAR》を掲げ、これからも未来を創っていきます。
tamura